訪日客対応スムーズに 阪神電鉄、通訳サービス拡大

阪神電鉄は、訪日外国人の利用者に対応するリアルタイム通訳サービスを、4月から従来の3駅を7駅(8カ所)に拡大して本格実施している。タブレット端末を活用し、通訳事業者を介して対応するサービスで、接客とコミュニケーションの向上を図っている。

外国人に対応するリアルタイム同時通訳のサービス。タブレット端末を活用してコミュニケーションもスムーズに(提供)

 同時通訳システムは、近年増加している訪日外国人に対応しようと、昨年9月から外国人の利用者が比較的多い梅田駅、神戸三宮駅、西九条駅で試験的に導入していた。

 通訳業のプログレスト(大阪市北区、村井広宣社長)が提供するサービスで、同社と事業提携して実施。タブレット端末を介してネーティブオペレーターが同時通訳する。試験導入では、現場から「案内がよりスムーズになってよかった」と手応えがあった。

 4月から新たに導入したのは、尼崎駅▽甲子園駅▽御影駅▽新開地駅-の4駅。駅長室がある全駅で対応でき、梅田駅には駅長室と助役室の2カ所となった。対応言語は英語、中国語、韓国語の3カ国語に加え、障害者向けに日本語での手話サービスも実施している。

 外国人からは、目的地までの行き方を尋ねられるケースが多いという。現場の職員全員が外国語を話せるわけでもなく、阪神電鉄経営企画は「身ぶり手ぶりで大変だったこともあるが、システムを使うことで意思疎通がスムーズになった。すぐに対応できる」と話した。

From 大阪日日新聞

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