KNT-CTホールディングスは8月28日、訪日個人旅行者向けのポータルサイトとして「TABEE JAPAN(タビー・ジャパン)」を開設した。訪日個人旅行者が増加する中、多様化する旅行者の要望への対応を強化する考え。
KNT-CTでは今年1月、訪日個人旅行のビジネスモデルの確立をはかり、「訪日FITセンター」を社内に設立。近畿日本ツーリスト(KNT)とクラブツーリズム(クラツー)の訪日個人旅行事業を集約し、販売体制の強化をはかっているところ。今回のポータルサイトもその一環で、サイトを訪日個人旅行者へのサービスの核として捉え、同グループの各サービスを紹介し、旅行者とって利便性の高い「ショッピングモール」をめざす。対応言語は英語、中国語簡体字、繁体字の3種類。
ウェブサイトでは、訪日個人旅行者向けのサービスとして、KNTのホテル・予約オンラインサイト「JTO(ジェイティーオー)」と、クラツーのバスツアー商品「YOKOSO Japan Tour」を紹介。JTOでは2000軒超の宿泊施設を提供しており、YOKOSO Japan Tourでは年間500本コースを用意しているという。それぞれ対応言語は英語、中国語簡体字、繁体字で、JTOでは韓国語対応も可能だ。
また、今回新しいパッケージ商品として用意した「TABEE MATE(タビー・メイト)」の情報も掲載。パッケージは割安な乗車券と宿泊をセットしたもので、東京、名古屋、大阪発着で50コースを設定した。今後は付加価値の高い商品を拡充していく考えだ。対応言語は英語、中国語簡体字、繁体字とした。
KNT-CTによると、TABEE JAPANでは9月1日からインスタグラムを使ったキャンペーンなど、ソーシャルメディアの活用や、アジアを中心とする海外トラベルフェアへの出展、海外現地法人との連携を通し、B2Cの販売プロモーションを進めていく方針。プロモーションや商品の増加により、SNSやエールマガジンなどによる顧客接点を、現在の100万人から2016年には300万人に拡大したい考えだ。
ーTravel Vison